山口はるみとTOGAデザイナー古田泰子らによる豪華コラボ展覧会がパルコミュージアムにて開催

© Harumi Yamaguchi / Courtesy of NANZUKA

情報発信スペースとしてアートやデザインに留まらずカルチャー、ファッションに至るまで、枠にとらわれずパワフルで自由な才能の数々を紹介してきた「パルコミュージアム」。7月8日 (金) から広告クリエイションの黄金期をパルコとともに築き、エアブラシを用いた女性像を描くことで一躍時代を象徴するイラストレーターとなった山口はるみの展覧会が開催される。

本展では、70年代のスーパーリアルなピンナップガール「Harumi Gals (はるみギャルズ)」といった彼女を代表とするシリーズの原画から、1988〜1997年にかけて「自由を求めた女たち」をテーマに多様な表現で実在の女性を描いたパルコの「のように」シリーズポスターに加え、コラボレーターを迎えて制作した新作が披露される。

© Harumi Yamaguchi / Courtesy of NANZUKA

コラボレーターは山口はるみへの深い敬意を共有する3人のクリエイター、多様なマテリアルと独特な感性から世界でも活躍する東京を代表とするブランド TOGA のデザイナー古田泰子、Martin Margiela (マルタン・マルジェラ)や Stella McCartney (ステラ・マッカートニー) などとのコラボレーションで知られるフランスの写真家・映像作家 Camille Vivier (カミーユ・ヴィヴィエ)、’シンガポールの国宝’ と言われるアートディレクターの Theseus Chan (テセウス・チャン) の3名。鮮烈にして絢爛な、2016年 ‘新 Harumi Gals’ が表現するパワフルなメッセージが展開される。

2016年8月7日に渋谷パルコ (Part1、Part3) が一時休業をするに伴い、渋谷での役割を一旦終了する同ミュージアム。渋谷へ訪れた際は、同所に訪れ山口はるみとコラボレーターが生み出す現代の女性への熱烈な想いを受け取ってみてしてみてほしい。

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＜プロフィール＞
山口はるみ (やまぐち はるみ) 島根県松江市生まれ。東京藝術大学油画科卒業。西武百貨店宣伝部デザインルームを経てフ リーランスとなり、1969年、パルコのオープンと同時にその広告制作にイラストレーターとして参加。1972年よりエアブラシを用いた女性像を描く。「マンズワイン」「KRIZIA」などの広告、『Apache』『話の特集』などの雑誌の挿絵を制作。主な展覧会に、「女の70年代 1969-1986 パルコポスター展」(2001年/東京都写真美術館)、個展「Yamaguchi Harumi meets Seibu Shibuya」(2011年/西武渋谷)、個展「HARUMI GALS」(2015年/NANZUKA) など。ニューヨーク近代美術館、CCGA現代グラフィック・アートセンターに作品が収蔵されている。www.yamaguchiharumi.com