TFP Recommends Exhibitions

【開催中】 今週のTFP的おすすめ展覧会

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【開催中】 今週のTFP的おすすめ展覧会

TFP Recommends Exhibitions

現在開催中の展覧会や写真展、アートイベントから、The Fashion Post (ザ・ファッションポスト) のおすすめを毎週ピックアップ。今週はどこへ行こう。毎週火曜日更新。

※新型コロナウイルスの感染予防の取り組みに関する最新の情報については、各施設の公式サイトにてご確認をお願いします。

3月14日〜3月20日

KAMO HEAD ‐加茂克也展 KATSUYA KAMO WORKS 1996-2020‐

90年代より CHANEL (シャネル)、FENDI (フェンディ)、JUNYA WATANABE (ジュンヤ ワタナベ) 等、数々のトップメゾンのコレクションでヘアデザインを歴任するなど、世界を舞台に活躍したヘアデザイナー加茂克也。本展は、生前に加茂自身が企画・構想した内容をもとに、国内外のコレクションで使用された約200点のヘッドピースをはじめ、プライベートな時間に制作していた箱型のアートピースなど、合計約400点の作品を一挙公開。また、本人が使用した制作道具や創作過程を垣間見ることが出来るポラロイドブックを交えながら、数々の作品が生まれたアトリエも再現するという。さらに、過去に出演したTV 番組『デザインあ』の映像上映や、過去の作品を収録した作品集の販売も行う。加茂氏のクリエイションを一望できるこの機会にぜひ足を運んでみて。

会場: 表参道ヒルズ 本館B3F スペース オー
住所: 東京都渋谷区神宮前4丁目12
会期: 2023年3月21日 (火)~4月2日 (日)
時間: 11:00-21:00 (入場は閉場30分前まで) *3月26日 (日)・4月2日 (日)は20:00まで
入場料: 無料
HP: www.omotesandohills.com

シャルロット・デュマ「Ao 青」

© Charlotte Dumas, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

オランダを代表する写真家・アーティストの Charlotte Dumas (シャルロット・デュマ) の個展「Ao 青」が六本木、天王洲の2箇所で同時開催される。デュマは馬や救助犬など、人間に密接な動物を20年以上にもわたり映し出してきた。現代社会における動物と人との共存、生の儚さの美しい瞬間をとらえた彼女の作品は、世界中で高い評価を得ている。六本木では日本で初公開となる「Ao 青」の写真作品 (2016~2021年) と新作のインクドローイングを発表。天王洲では最新作となる「Ao 青」(2022年) の映像作品を上映する。

場所: (1)小山登美夫ギャラリー六本木
(2)小山登美夫ギャラリー天王洲
住所: (1)東京都港区六本木6丁目5−24 complex665
(2)東京都品川区東品川1丁目33−10 TERRADA ART COMPLEX Ⅰ 4F
会期: (1) 2023年3月10日 (金)〜4月8日 (土)
(2) 2023年3月11日 (土)〜4月1日 (土)
時間: (1)11:00~19:00
(2)11:00-18:00
休廊日: 日、月、祝
入場料: 無料
HP: tomiokoyamagallery.com

山谷佑介「ONSEN I」

写真家の山谷佑介の新作写真集『ONSEN I』が代田橋の flotsam books (フロットサムブックス) から出版される。本作は、温泉をテーマにした現在進行形の新作。山谷は、整備されていない自然の中にひっそりと存在している「野湯」と呼ばれる温泉を愛好しており、時間を見つけては全国各地の山の中に入り温泉を求め歩いてきた。それは山谷がカメラを手にして間もない15年程前から始まり、時に友人や家族を連れ立ち、時に ZINE や SNS を通して同行者を募集し、共に湯に浸かってきた。写真集の出版を記念して開催される本展では、展示のほか写真集の先行販売も予定している。

場所: flotsam books
住所: 東京都杉並区和泉1-10-7
会期: 2023年3月17日 (金)〜3月26日 (日)
時間: 14:00-20:00
休業日: 水曜日
入場料: 無料
HP: www.flotsambooks.com

「MOTコレクション 被膜虚実/Breathing めぐる呼吸」

ホンマタカシ《「TOKYO SUBURBIA 東京郊外」多摩ニュータウン、東京都》1995-1998

会期ごとに様々な切り口を設けて収蔵作品を展示し紹介する「MOTコレクション」展。今回は2つのテーマに分けて構成する。1階では、「被膜虚実 (ひまくきょじつ)」と題し、1980年代末以降の作品を紹介。三上晴子の1990年代初めの作品と同時期に三上が用いていた「被膜」というキーワードを起点とし、写真家のホンマタカシや美術家の石原友明、平川典俊、Thomas Demand (トーマス・デマンド)、彫刻家の名和晃平ほかの作家による作品をたどりながら、約30年という時間の流れと、そこに見られる身体観の移ろいと生への眼差しに着目する。3階は「Breathing めぐる呼吸」と題し、風や水、大気の流れを思い起こさせるような作品群で構成。今年生誕100周年を迎える画家・Sam Francis (サム・フランシス) の大きな絵画のシリーズに始まり、タイの作家 Montien Boonma (モンティエン・ブンマー)、Sopheap Pich (ソピアップ・ピッチ) ら、見る者の感覚を開く作品を展示する。

場所: 東京都現代美術館 コレクション展示室
住所: 東京都江東区三好4丁目1−1
会期: 2023年3月18日 (土) 〜6月18日 (日)
時間: 10:00-18:00 (展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日: 月曜日
入場料: 一般¥500、大学生・専門学校生¥400、高校生・65歳以上¥250、中学生以下無料
*企画展「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」(~5/28) のチケットでMOTコレクションも観覧可能。
*小学生以下のお客様は保護者の同伴が必要。
*身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付添いの方 (2名まで) は無料。
HP: www.mot-art-museum.jp

Eri Wakiyama「what a strange place, i like it here」

1987年に福岡県で生まれ、アーティストでイラストレーターの Eri Wakiyama。彼女の作品群は妖精のようなキャラクターが特徴的。ニューヨークを拠点に精力的に行いながら、グループ展にも参加。また、近年では Heaven by Marc Jacobs (ヘブン バイ マーク ジェイコブス) へのコントリビュートをはじめ、世界的なファッションブランドとのコラボレーションでも知られ、メジャーファッション誌へイラストレーションを提供で人気を博している。

会場: BOOKMARC
住所: 東京都渋谷区神宮前 4-26-14
会期: 2023年3月18日 (土)〜3月29日 (水)
時間: 12:00-19:30
入場料: 無料

藤田はるか「torikumo

藤田はるかは宮城県仙台市生まれの写真家。故郷・東北を写した『いくつもの音のない川』、場所を特定せず雪の景色を収めた『winter』と、藤田氏はこれまで対象から目を凝らし、対象と自身の距離感を確かめながら、写真というメディアに定着させてきた。本展のタイトル「torikumo」とは、季語の「鳥雲に入る」を由来し、春に北方に帰る渡鳥が雲間はるかに見えなくなることを意味する言葉。金箔と銀箔貼りの襖の写真をプリントした印画紙を下地に、古い4×5のフィルムで撮影した美しい自然や動物を、その印画紙に重ねてプリントした作品を展示する。はるか長い時間を経て存在する絵画のような作品を、ぜひ会場でご覧あれ。

場所: BOOK AND SONS
住所: 東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番
会期: 2023年3月9日 (木)~2023年3月28日 (火)
時間: 12:00~19:00 (木・金は20:00まで、図書室を除く)
休廊日: 水曜日
入場料: 無料
HP: bookandsons.com

COSMIC WONDER「春分工藝美術祭」

杉本圭助「時間の表面」

現代美術作家 前田征紀によって1997年に設立した COSMIC WONDER (コズミックワンダー)。「春分工藝美術祭」と題した本展では、京都・京丹波を拠点に、陶芸家として活動する石井直人の羽釜や土鍋、工藝デザイナーの石井すみ子の自然布の糸巻きや針山、時間と空間の構造や動きといった物理的な現象を平面に昇華し絵画を制作する現代美術作家・杉本圭助、さらに花と葉を使った草編みの作品を制作する中村未来子の計4名の作家による新作が集結。工藝や手仕事をじっくり鑑賞できるこの貴重な機会をお見逃しなく

場所: Center for COSMIC WONDER
住所: 東京都港区南青山5-18-10
会期: 2023年3月11日 (土)〜3月30日 (木)
時間: 12:00-18:00
入場料: 無料

東恩納裕一awkward assemblages

東恩納裕一は、日常身近なものに感じる違和感、「不気味なもの」(ジグムント・フロイト) を手掛かりに永年制作を続けてきた。過去2回の展示では、蛍光灯を使用したオブジェ・インスタレーション、スプレーペイントによる絵画、アニメーションなどを発表。本展では、東恩納が長らく関心を持ち魅了されてきた画家たちの作品からインスピレーションを得た新作ドローイング、LED、布など異質な素材が真っ白な吹き抜け空間にインスタレーションされる。作家にとってもチャレンジであるドローイングを中心とした今回の展示をお見逃しなく。

場所: CALM & PUNK GALLERY
住所: 東京都港区西麻布 1-15-15
会期: 2023年3月3日 (金)〜3月26日 (日)
時間: 13:00~19:00
休廊日: 日、月、火
入場料: 無料
HP: calmandpunk.com

マベル ポブレット「WHERE OCEANS MEET

WANDERING, 2022 / My Autumn series

マベル ポブレットは、写真やミクストメディア、ビデオアート、キネティックアート、パフォーマンスアートといったさまざまな手法で多彩な制作活動を行い、キューバの現代アートシーンで活躍する若手アーティストの一人。2017年、第52回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展では「SCALES OF VALUES」が展示され注目を集めた。本展では、島国キューバに生まれたマベルにとって重要な要素である「海、水」をテーマにした作品を紹介。また本展は、4月14日から5月15日まで開催される KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2023に巡回予定だという。

会場: シャネル・ネクサス・ホール
住所: 東京都中央区銀座3丁目5−3 シャネル銀座ビルディング 4階
会期: 2023年3月1日 (水)〜2023年4月2日 (日)
時間: 11:00-19:00 (最終入場18:30)
入場料: 無料
HP: nexushall.chanel.com/program

岸裕真「The Frankenstein Papers

AI (人工知能) を中心としたテクノロジーを駆使して制作するアーティスト、岸裕真。本展キュレーションは、岸によりチューニングされた自然言語処理モデル Mary GPT が担当し、デザイナーに八木幣二郎、コ・キュレーターに水野幸司を迎える。会期中には一部出品作品の展示替えを行い、前期・後期に分けて展覧。会場では、展示作品をはじめ、本展のために特別に制作された限定グッズの販売も実施する。

会場: DIESEL ART GALLERY
住所: 東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti DIESEL SHIBUYA B1F
会期: 【前半】2023年3月4日 (土)〜2023年4月28日 (金)、【後期】2023年4月29日 (土)〜6月1日 (木)
時間: 11:30-20:00 (変更になる場合あり)
入場料: 無料
HP: www.diesel.co.jp

「深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ」

《無題(窓から)》〈洋子〉より 1973年 ©深瀬昌久アーカイブス

北海道生まれの写真家・深瀬昌久 (1934-2012)。日本大学芸術学部写真学科を卒業後、日本デザインセンターや河出書房新社などを経て、1968年に独立。自身の私生活を深く見つめる視点を用いて、1960年代以降の日本の写真表現に独自のポジションを築き、日本写真の第一線として活躍した人物として知られている。本展は、1960年代から90年代の初頭に活躍した深瀬氏の全貌に迫る、日本国内初となる大回顧展。会場では、初期作品「遊戯」から後期の作品まで全114点を深瀬氏が遺した足跡を時系列に沿って紹介する。ぜひこの機会をお見逃しなく。

場所: 東京都写真美術館 2階展示室
住所: 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
会期: 2023年3月3日 (金)~6月4日 (日)
時間: 10:00~18:00 (木・金曜日は20:00まで、図書室を除く)
休館日: 月曜日 (ただし、5/1は開館)
入場料: 一般¥700、学生¥560、中高生・65歳以上 ¥350、小学生以下・都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者 (2名まで)、年間パスポートご提示者 (回数の上限あり) は無料
HP: topmuseum.jp/contents/exhibition

第16回 shiseido art egg YU SORA展「もずく、たまご」

資生堂ギャラリーが2006年から行なっている新進アーティストを応援する公募プログラム「shiseido art egg (シセイドウアートエッグ)」。第16回目となる今年は、全国各地より集まった260件の応募の中から岡ともみ、YU SORA (ユ・ソラ)、佐藤壮馬の3名が選出。YU SORA 展「もずく、たまご」では、白い布と黒い糸を使った刺繍の平面作品や、家具やカーテンなど実物大の立体作品を組み合わせたインスタレーションで些細な日常に向き合う作品を展開。ギャラリー空間に生活の舞台である部屋を創り、鑑賞者がこの舞台に自身の日常を重ね、その尊さを感じながら日常に思いを巡らすことができる展示となる。

場所: 資生堂ギャラリー
住所: 東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
会期: 2023年3月7日 (火)~2023年4月9日 (日)
時間: 火~土11:00~19:00、日・祝11:00~18:00
休廊日: 月曜日
入場料: 無料
HP: gallery.shiseido.com/jp/exhibition

SHOTARO KITADAMOVING IS TIRING

北田正太郎は、自作の立体を組み立てることで物語を演出し、写真や動画を通して作品を発表するアーティスト。その立体作品は、絵やCGにはない「リアリティ」が存在すると同時に、同質の世界、ぎこちない動きやそのスケール感に、観る者はどこか違和感を覚えるだろう。そんな瞬時に判断し切れない妙な「リアリティ」を利用し、現実の出来事と空想の物語を組み合わせることで、本気とも冗談ともとれるユニークな作品を制作している。本展では、自身のパーソナルな引越し体験をヒントに制作された映像作品「MOVING IS TIRING」を中心に展示。楽曲は名古屋を拠点に活動するエレクトロニカバンド Lullatone (ララトーン) が担当する。映像で実際に用いられた立体作品や未発表作品も展示。会場では、本展に合わせて制作されたグッズや過去に出版された作品集などの販売も予定している。

場所: SALT AND PEPPER 2F
住所: 東京都渋谷区恵比寿西2-5-2 今村ビル2階
会期: 2023年2月22日 (水)〜3月18日 (土)
時間: 平日12:00-19:00、土曜・祝日11:00-18:00
休業日: 日、月
入場料: 無料
HP: www.sandp.tokyo

COSMIC WONDER「North Village Light」 Video screening

「精神に作用する波動」を掲げ、多岐にわたるプロダクトを展開する COSMIC WONDER (コズミックワンダー) は、東京・南青山の Center for COSMIC WONDER にて2023 S|S|A|W コレクション COSMIC WONDER「North Village Light」Show の上映とコレクションサンプルを展示。COSMIC WONDER のプロダクトを実際に手に取り、じっくり堪能できるこの機会にぜひ足を運んでみてほしい。

場所: Center for COSMIC WONDER
住所: 東京都港区南青山5-18-10
会期: 2023年2月18日 (土)〜2023年3月9日 (水)
時間: 12:00-18:00
入場料: 無料
HP: www.cosmicwonder.com/ja

ヴォルフガング・ティルマンス「Moments of life」展

Wolfgang Tillmans (ヴォルフガング・ティルマンス) は1980年代後半以降、写真やイメージの創造の境界線を拡張する作品群を展開してきた。肖像画、静物画、風景画といった伝説的なジャンルに立ち戻りつつ、コピー機での拡大印刷や暗室での抽象表現など写真印刷技術も行う。本展では、フォンダシオン ルイ・ヴィトンが所蔵するコレクションを世界中のより幅広い多くの人々に紹介し続けるというフォンダシオンのミッションのもと、「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの一環として、厳選した作品が展示される。

場所: エスパス ルイ・ヴィトン東京
住所: 東京都渋谷区神宮前5‐7‐5 ルイ・ヴィトン表参道ビル 7F
会期: 2023年2月2日(木)~2023年6月11日(日)
時間: 11:00-19:00
休業日: ルイ・ヴィトン 表参道店に準ずる
入場料: 無料
HP: jp.louisvuitton.com

「部屋のみる夢ボナールからティルマンス、現代の作家まで」

ヴォルフガング・ティルマンス《静物、ボーン・エステート》 2002年、ポーラ美術館 ©Wolfgang Tillmans, Courtesy Wako Works of Art

パンデミック以降、移動が制限された状況で誰もが多くの時間を過ごしたのが、「部屋」だろう。安心をもたらす室内での生活は、外の世界からの隔絶がゆえに閉塞感を感じる一方、閉じられた空間で紡がれた親しい人たちやかけがえのないものとの関係は、日常を生き抜くためだけではなく、変化の乏しい生活に彩りを添えるのに欠かせないものだったといえる。本展では、19世紀から現代までの約50点の作品を通じて、部屋にまつわる表現を紹介。草間彌生、ヴォルフガング・ティルマンスなど全9名の作品を通じて、記憶や夢想のありようをあらためて見つめ直す。

場所: ポーラ美術館 展示室1、3
住所: 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
会期: 2023年1月28日 (土)〜2023年7月2日 (日)
時間: 9:00-17:00 (入場は16:30まで)
入場料:一般¥1,800、シニア割引(65歳以上) ¥1,600、大学生・高校生 ¥1300、中学生以下無料
HP: www.polamuseum.or.jp

泉太郎「Sit, Down. Sit Down Please, Sphinx.」

Installation view of “Kodoku Experiment” at Take Ninagawa, Tokyo, 2022 ©︎ Taro Izumi Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo Photo by Kei Okano

1976年生まれ、奈良県生まれのアーティスト・泉太郎。映像、パフォーマンス、ドローイング、絵画、彫刻といったさまざまなメディアを交錯させるインスタレーションを主な表現手法とし、精力的に作品を発表している。東京の美術館における初の個展となる本展では、古墳や陵墓、ストライキ、再野生化、仮病、鷹狩におけるマニング (懐かせる) やフーディング (目隠し) など、数々のキーワードが絡み合う思考のプロセスと、コスプレ、キャンプ、被葬のような体験を織り交ぜ、不可知に向き合い続けるための永久機関を立ち上げるという。「わかりにくいことに向き合う」ことがテーマのひとつになっている本展に合わせて構成される、泉氏の新たな挑戦を是非会場で堪能してほしい。

会場: 東京オペラシティ アートギャラリー
住所: 東京都新宿区西新宿3丁目20-2
会期: 2023年1月18日 (水)〜2023年3月26日 (日)
時間: 11:00-19:00 (入場は18:30まで)
定休日: 月曜日、2月12日 (日・全館休館日)
入場料: 一般¥1,200、大学生・高校生¥800、中学生以下無料
HP: www.operacity.jp/ag/exh258

「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展

©YURIKO TAKAGI

本展では、創設者 Christian Dior (クリスチャン・ディオール) が影響を受けた芸術から、彼の庭園に対する愛、豪華な舞踏会の魔法、Dior (ディオール) のコレクションに影響を与えてきた日本の豊かな創造性への魅力など、75年を超えるメゾンの情熱に焦点を当てる。会場には、「ニュールック」の永遠の象徴である「バー」スーツをはじめ、過去から現在までのアクセサリーやオートクチュール モデルの数々が集結。さらに、Christian Dior、そして Yves Saint Laurent (イヴ・サン=ローラン) など名だたる後継者たちが考案した作品のひとつひとつも公開される。

場所: 東京都現代美術館 企画展示室 1F / 地下2F
住所: 東京都江東区三好4-1-1
会期: 20221221 ()2023528 ()
時間: 10:00-18:00 (展示室入場は閉館の30分前まで)
休業日: 月曜日 (1/21/9は開館および12/28日~1/11/10
入場料: 一般¥2,000、大学生・専門学校生・65 歳以上¥1,300、中高生以下無料
HP: www.dior.com/ja_jp

六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」

SIDE CORE / EVERYDAY HOLIDAY SQUAD 《ロードワーク》 2017年 工事用照明器具、単管、チェーン、カラーコーン、ヘルメット、作業着、ビデオ、ほか サイズ可変 撮影:後藤秀二 画像提供:リボーンアート・フェスティバル2017(宮城)

「六本木クロッシング」は、2004年以来、森美術館が3年に一度開催しているシリーズ展。第7回目となる今回は、1940年代~90年代生まれの日本のアーティスト22組を紹介する。すでに国際的な活躍が目覚ましいアーティストから今後の活躍が期待される新進気鋭の若手までが交わる展覧会だ。サブタイトルは「往来オーライ!」。歴史上、異文化との交流や人の往来が繰り返され、複雑な過去を経て、現在の日本には多様な人・文化が共存しているという事実を再認識しつつ、コロナ禍で途絶えてしまった人々の往来を再び取り戻したい、という思いが込められているという。

場所: 森美術館
住所: 東京都港区六本木6丁目10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F
会期: 2022年12月1日 (木)〜2023年3月26日 (日)
時間: 10:00-22:00 (最終入館は閉館時間の30分前まで) *会期中の火曜日は17:00まで *ただし12月6日は16:00、1月3日・3月21日は22:00まで、12月17日は17:00まで
入場料:[平日]一般 ¥1,800、高校・大学生 ¥1,200、4歳~中学生 ¥600、65歳以上 ¥1,500[土・日・休日]一般 ¥2,000、高校・大学生 ¥1,300、4歳~中学生 ¥700、65歳以上 ¥1,700
HP: www.mori.art.museum

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