TFP Recommends Exhibitions

【開催中】 今週のTFP的おすすめ展覧会

Erik Gustafsson

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【開催中】 今週のTFP的おすすめ展覧会

TFP Recommends Exhibitions

現在開催中の展覧会や写真展、アートイベントから、The Fashion Post (ザ・ファッションポスト) のおすすめを毎週ピックアップ。今週はどこへ行こう。毎週火曜日更新。

※新型コロナウイルスの感染予防の取り組みに関する最新の情報については、各施設の公式サイトにてご確認をお願いします。

3月12日〜3月18日

System of Culture「Exhibit 6」

System of Culture は、小松利光、佐々木祐真の2名によって2017年に結成された写真家ユニット。写真という仕組みと機能を扱い、日常のシーンを切り取るのではなく、演出により作られた写真を作品とすることで、鑑賞者に物事に対する視点の変化を投げかけている。近年では「JAPAN PHOTO AWARD 2021」受賞のほか、2023年に新宿「NEWoMan ART wall / WINDOW DISPLAY」にて展示発表してきた。本展では東京では未発表の作品を展示するほか、System of Cultureの全てのシリーズをまとめた作品集『Book 2』の販売も行う。System of Culture が作る作品をぜひ会場でご覧あれ。

会場: parcel
住所: 東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 まるかビル2F
会期: 2024年3月16日 (土)〜4月14日 (日)
時間: 14:00-19:00
休廊日: 月、火、祝日
入場料: 無料
HP: parceltokyo.jp/exhibition

KINJO「Come From Somewhere」

KINJO “Untitled” 2024, Oil stick, aerosol, acrylic on canvas, 228 x 182 cm

アーティスト・KINJO は沖縄にルーツを持ち、日本と関わりの深いアメリカ文化を題材にした絵画や立体、パフォーマンスを発表している。本展はタイトルである「Come From Somewhere (何処からかやってくる)」が示すように、さまざまなルーツのものを再構成し、横断する新作絵画や、キャンバスに異素材をパッチワークした立体作品の新作を発表。「普段目にしている商品パッケージや、看板など、街で目にするものの認識は、どういった変遷があって、いま自分の目の前にあるのかという『どこから来たのか?』を果たして気に留めることのほうが少ないように、文化も同じで、歴史の中で色々なものを混ぜこぜにしたものを自然に受容している感覚」とKINJOは話し、絵を切り刻み、コラージュし、パッチワークのように組み合わせることによって全く別の作品を生み出したシリーズが展示される。

会場: PARCEL
住所: 東京都中央区日本橋馬喰町2-2-1 DDD HOTEL 1F
会期: 2024年3月16日 (土)〜4月28日 (日)
時間: 14:00-19:00
休廊日: 月、火、祝日
入場料: 無料
HP: parceltokyo.jp/exhibition

尾身沙紀「Wanderlust by Saki Omi」

写真家・尾身沙紀による本展は、UNION MAGAZINE より刊行される新作写真集『Wanderlust by Saki Omi』の発売を記念した写真展。10年以上世界各都市を訪れた際に撮溜めていたパーソナルな作品を展示する。写真集のローンチに向けて尾身氏からコメントも届いている。「旅に行きたくてたまらない、そう言う意味のWanderlust。フランクフルト、シカゴ、ニューヨーク、韓国、日本、トビリシ、パリ、シドニーなど多数の街並みをアーティスティックで美しく、メランコリックでかつタイムレスな視点で写し出しています。自分のために撮ってきた写真たちは忘れたことを教えてくれて自分のために撮ってきた写真たちは自分のことを教えてくれました。旅するごとに記録していた写真が誰かのなにかのきっかけになると嬉しいです。」会場では、1Fと2Fのスペースを使用して約50点の作品を展示。旅の貴重な回記録を彼女だけが持つユニークでキャッチーな視点、メランコリックで心情を揺さぶる深い色彩、影が光を捉える瞬間をぜひ会場にて楽しんで。

場所: BOOK AND SONS
住所: 東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番
会期: 2024年3月7日 (木)~3月26日 (火)
レセプション:2024年3月7日 (木)17:00~19:00
時間: 12:00-19:00
休館日: 水曜日
入場料: 無料
HP: bookandsons.com

三部正博「Glass Tableware in Still Life」

東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の展覧会「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽 子と18人の画家」にあわせて、写真家・三部正博が画家のアトリエで透明なガラス器と静物画を、 8×10の大判カメラで撮影した写真作品を展示。本展ではアートブック『Glass Tableware in Still Life』(torch press)からセレクトしたプリントと、未収録の作品も織り交ぜて構成。本プロジェクトの写真にフォーカスした内容となっており、東京オペラシティの展示と合わせて鑑賞するとより楽しめるだろう。

場所: book obscure
住所: 東京都三鷹市井の頭 4-21-5 #103
会期: 2024年3月7日 (木)〜2024年3月25日 (月)
時間: 12:00-19:00
休業日: 火曜・水曜日
入場料: 無料
HP: bookobscura.com

エリック・グスタフソン「A House of Clay」

Erik Gustafsson

本展はスウェーデンのヨーテポリ在州の写真家 Erik Gustafsson (エリック・グスタフソン) の最新写真集の発売を記念した写真展とサイン会。flotsam boooks では初の海外を拠点としている作家の展示となる。本書はマルセイユとロンドンの間に拠点を置く独立系出版社である Loose Joints (ルーズ ジョインツ) から出版され、エリックとしては3冊目の作品集。エリックは、人、場所、物、抽象的な写真を切り貼りしたモンタージュ写真を通じて、人生そのものを反映することを表現している。152ページにわたる作品を是非店舗で手に取ってご覧になってみてはいかが。

会場: flotsam books
住所: 東京都杉並区和泉1-10-7
会期: 2024年3月9日 (土)〜2024年3月20日 (水)
時間: 14:00-20:00
休業日: 水曜日
入場料: 無料
HP: www.flotsambooks.com

「遠距離現在 Universal / Remote」

本展は、2020年から始まった3年間のパンデミックの時期を現代美術を通して振り返る展覧会。タイトル「遠距離現在 Universal / Remote」は、常に遠くあり続ける現在を忘れないために造語されたもの。本展は、「Pan- の規模で拡大し続ける社会」、「リモート化する個人」といった2つのテーマを軸に、このような社会的条件が形成されてきた今世紀の社会のあり方に取り組んできた8名と1組の作品を紹介する。出展アーティストは井田大介、徐冰 (シュ・ビン)、Trevor Paglen (トレヴァー・パグレン)、Giorgi GagoGagoshidze (ジョルジ・ガゴ・ガゴシツェ)+Hito Steyerl (ヒト・シュタイエル)+Miloš Trakilović (ミロス・トラキロヴィチ)、地主麻衣子、Tina Enghoff (ティナ・エングホフ)、Jeamin Cha (チャ・ジェミン)、Evan Roth (エヴァン・ロス)、木浦奈津子。日本で初めての紹介となるアーティストの作品を含め、アジア、欧米、北欧など国際的に活躍しているアーティスト
たちの作品を通じて、ポストパンデミック社会と個人の在り方を鑑賞者とともに読み解く。

場所: 国立新美術館 企画展示室 1E
住所: 東京都港区六本木 7 丁目 22-2
会期: 2024年3月6日 (水)~6月3日 (月)
時間: 10:00-18:00 (入場は閉館の30分前まで) *毎週金・土曜日は20:00まで
休館日: 火曜日 *ただし4月30日(火)は開館
入場料: 一般¥1,500、大学生¥1,000、高校生・18歳未満の方 (学生証または年齢のわかるものが必要)・障害者手帳をご持参の方 (付添の方1名含む)は入場無料
HP: www.nact.jp

「中平卓馬 火―氾濫」

中平卓馬《「氾濫」より》1971年、発色現像方式印画、42.0×29.0cm 東京国立近代美術館 ©Gen Nakahira

日本の戦後写真における転換期となった1960年代末か70年代半ばにかけて、大きな足跡を記した写真家である中平卓馬 (1938-2015)。雑誌編集者というキャリアから始まり、1965年から写真家、批評家として活動を開始。その後1977年の昏倒・記憶喪失とそこからの再起などの劇的なエピソードで彩られている。本展では、初期から晩年まで約600点の作品・資料を全5章に分けて紹介。あらためて中平の仕事を丁寧に辿りながら、再起後の仕事の位置付けについても再考していく。

場所: 東京国立近代美術館
住所: 〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
会期: 2024年2月6日 (火)〜2024年4月7日 (日)
時間: 10:00-17:00 (金・土曜は20:00まで) *入館は閉館の30分前まで
観覧料: 一般¥1500、大学生¥1000、高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者 (1名) は無料
休館日: 月曜日 (3月25日は開館)
HP: www.momat.go.jp
お問い合わせ: 050-5541-8600 (ハローダイヤル)

マーク・レッキー「FIORUCCI MADE ME HARDCORE FEAT. BIG RED SOUNDSYSTEM」

Mark Leckey, Fiorucci Made Me Hardcore, (1999). Film Stills. © Mark Leckey. Courtesy of the artist and Gladstone Gallery

フォンダシオン ルイ・ ヴィトンの所蔵コレクションを東京、ミュンヘン、ヴェネツィア、北京、ソウル、大阪のエスパス ルイ・ヴィトンにて展示する「Hors-les-murs (壁を越えて)」プログラムの一環として行う本展。今回展示をする Mark Leckey (マーク・レッキー) は、彫刻、映像、パフォーマンス、コラージュアート、音楽など、マルチメディアで表現を続けるイギリス出身のアーティスト。2008年には世界有数の芸術賞であるイギリスの「ターナー賞」を受賞。これまでの作品はポップカルチャーとカウンターカルチャー、若者、レイヴ、ポップ、ノスタルジー、社会階級研究、イギリス史などの関心を反映している。本展では、「Fiorucci Made Me Hardcore (10周年リマスター版)」と「Felix the Cat」(2013年) を紹介する。

場所: エスパス ルイ・ヴィトン東京
住所: 東京都渋谷区神宮前5-7-5
会期: 2024年2月22日 (木)〜2024年8月18日 (日)
時間: 12:00-20:00
入場料: 無料
休館日: ルイ・ヴィトン表参道店に準ずる
HP: jp.louisvuitton.com

Master of Elegant Simplicity:ジョージ ホイニンゲン=ヒューン写真展

©The George Hoyningen-Huene Estate Archives

ロシアのサンクトペテルブルク生まれの George Hoyningen-Huene (ジョージ ホイニンゲン=ヒューン) は、アート、ファッション、映画の結びつきを写真で表現した先駆的なフォトグラファーとして知られている。そのキャリアは、同時代に活躍していたガブリエル・シャネルが活躍した時代と交わる。照明を巧みに操るスタジオ撮影を得意とする一方で野外でのファッション写真の撮影をいち早く取り入れるなど、革新的で実験的な手法でシュルレアリスムやモダニズム、新古典主義にインスパイアされたイメージを創り上げた。日本では初めての大規模展となる本展では、代表的なファッション写真に加えて、CHANEL との交流を物語る作品や、著名人のポートレートや旅先での風景を収めた作品など、約65点を紹介。20世紀のスタイルを象徴するガブリエルとホイニンゲン=ヒューンのつながりを讃える。

場所: シャネル・ネクサス・ホール
住所: 東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
会期: 2024年2月7日 (水)~3月31日 (日)
時間: 11:00~19:00 (最終入場18:30)
入場料: 無料 (予約不要)
HP: nexushall.chanel.com

恵比寿映像祭 2024「月へ行く 30 の方法」

恵比寿映像祭では、映像をめぐる様々な選択肢に目をむけ、多様化する映像表現と映像受容の在り方を問い直して、発信を続けている。第16回を迎える恵比寿映像祭2024では、2023年から始まった新進気鋭アーティストを取り上げる「コミッション・プロジェクト (3階展示室)」も実施する。本展では、「月へ行く方法」という命題を、写真や映像を主とした様々な表現によってひも解き、アーティストだけでなく、そこに参加する観客とともに考えていく試みを行う。歴史的作品から現代作品まで、異なる角度からイメージの可能性を探るものとなる。

場所: 東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所ほか
住所: 東京都目黒区三田1丁目13−3 恵比寿ガーデンプレイス内
会期: 2024年2月2日~2月18日 (15日間) *コミッション・プロジェクト (3F展示室) のみ3月24日 (日)まで
時間: 10:00〜20:00 (18日は18:00まで)
休館日: 月曜日 *ただし12日 (月・振休) は開館し、13日 (火)休館
入場料: 無料
HP: www.yebizo.com

「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と 18 人の画家」

本展は、スウェーデン、ドイツ、日本を拠点とするアーティストによるガラスの器と静物画、写真からなるユニークな展覧会。参加作家は、Anna Bjerger (アンナ・ビヤルゲル)、Anna Camner (アンナ・カムネー)、 Ylva Carlgren (イルヴァ・カールグレン)、JensFänge (イェンス・フェンゲ)、Carl Hammoud (カール・ハムウド)、Niklas Holmgren (ニクラス・ホルムグレン)、Carl Michael Lundberg (CM・ルンドベリ)、Maria Nordin (マリーア・ノルディン)、Rebecka Tollens (レベッカ・トレンス)、石田淳一、伊庭靖子、小笠原美環、木村彩子、クサナギシンペイ、小林且典、田幡浩一、八重樫ゆいと、国籍も作風も異なる多彩な18名。彼らはまず描いてみたいガラス食器を山野に言葉で伝え、その言葉を解釈して山野がガラスを吹き、出来上がったガラス食器を見ながら画家が絵を描く。その後、写真家の三部正博が画家たちのアトリエを訪れて写真を撮り、デザイナー・須山悠里が本のデザインを手がけた。

場所: 東京オペラシティ アートギャラリー (ギャラリー1,2)
住所: 東京都新宿区西新宿3-20-2
会期: 2024年1月17日 (水)~2024年3月24日 (日)
時間: 11:00-19:00 (入場は18:30まで)
休館日: 月曜日 (祝日の場合は翌火曜日)、2月11日 (日・全館休館日)
入場料: 一般¥1,400、大・高生¥800、中学生以下無料
HP: www.operacity.jp/ag

「GUCCI VISIONS」

2023年6月にオープンしたグッチ銀座上層階の「グッチ銀座 ギャラリー」で開催中の「Gucci Visions」は、GUCCI (グッチ) の102年の歴史を振り返り、そのシグネチャーアイテムやアイコニックなモチーフ、そして唯一無二のクリエイションを築き上げてきた歴代のクリエイティブ・ディレクターや職人たちの才能にオマージュを捧げるエキシビション。2フロアからなる空間に6つのイマーシブな展示ルームを展開。GUCCI を象徴するテーマやアイコン、そしてハンドバッグ、ラゲージ、ウェアなどアーカイブから厳選された展示品の数々は、GUCCI の芸術性が永遠に続いていくことを物語っている。夢を抱いてブランドを創設した Guccio Gucci (グッチオ・グッチ) から、パイオニア精神と共に歩んだその息子たち、そしてパワフルなイマジネーションを発揮した近年のクリエイティブ・ディレクターたちに至るまで、GUCCI を世界有数の愛されるラグジュアリーブランドへと育て上げた先人たちの、クリエイティブな作品を会場でご覧あれ。

場所: グッチ銀座 ギャラリー
住所: 東京都中央区銀座4-4-10 グッチ銀座6-7階
会期: 2023年10月19日(木)〜2024年4月21日(日)
時間: 11:00-20:00
入場料: 無料、予約不要
HP: www.gucci.com