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launches new project "chloé vertical"

クロエがデジタル ID から循環型社会を目指す新プロジェクト「クロエ バーティカル」を発表

©︎Chloé

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クロエがデジタル ID から循環型社会を目指す新プロジェクト「クロエ バーティカル」を発表

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Chloé (クロエ) が、2023年春夏コレクションの一環として「Chloé Vertical (クロエ バーティカル)」を発表した。商品に埋め込まれたデジタル ID を NFC タグや QR コードで読み取ると、Chloé Vertical の専用ページに移動し、製品の製造工程をはじめ、お手入れ・修理方法、所有者番号付きの製品保証書などを確認することができる。

このプロジェクトは、アメリカの電子認証サービス会社 EON と、ラグジュアリーファッションの中古品を扱う世界的なオンラインマーケットプレイスである Vestiaire Collective (ヴェスティエール・コレクティブ) とパートナーシップを結んで実現された。Chloé は、循環型ビジネスモデルの構築と製品のライフスパン拡大を目的に、メゾンとして初めて、あらゆるプラットフォームにおけるデジタル ID を統合したリセールシステムを立ち上げる。EON が提供するデジタル ID によって、製品の保証とトレーサビリティを確保、そして中古品販売を円滑に進めることができるという。デジタル ID の活用は、ファッション業界で必要とされているビジネスモデルの変革を加速させる上で重要な役割を果たす。

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今回のファーストローンチでは、バッグ、シューズ、レディ・トゥ・ウェアの3つのカテゴリーで展開され、Chloé のサプライヤーや製造業者も全工程で参加した。本コレクションで使用されたレザーは、すべてフランスの農家で作られたもので、様々な称号を獲得している Hass (ハース) というタンナーがなめしたものである。また、リネンはフランスの農業団体 Terre de Lin (テレ デ ラン) とのパートナーシップによって供給されており、ノルマンディー地方で環境負荷の少ない栽培方法によって育てられたものを使用。さらにシルクは、Global Organic Texatile Standard (オーガニックテキスタイル世界基準) の認証を受けたものを採用した。このように、製品そのものや生産過程が透明化して見えることで、消費者が十分な情報を得た上で意思決定ができる革新的なシステムとなっている。

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Chloé は本プロジェクトを通じて、透明性・説明責任・循環性を重視し、顧客にはより意識的に消費するために必要な情報を、供給側であるファッション業界にはオープンソースのサプライチェーンを提供。ブランドは、2025年までにすべての製品にデジタル ID を導入することを目指している。