Prada
“Role Play” exhibition at Prada Aoyama store

国内外のアーティストが集結。プラダが企画する新しい展覧会「ロールプレイ」

Prada “Role Play” exhibition at Prada Aoyama store
Prada “Role Play” exhibition at Prada Aoyama store
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国内外のアーティストが集結。プラダが企画する新しい展覧会「ロールプレイ」

Prada
“Role Play” exhibition at Prada Aoyama store

Prada (プラダ) が2022年3月11日から6月20日まで Prada 青山店5階にて、展覧会 「Role Play(ロールプレイ)」 を開催する。5組6名のアーティストによる写真や映像、音声作品などが展示される。本展はミラノにある Osservatorio Fondazione Prada (オッセルヴァトーリオ フォンダツィオーネ プラダ) で行われる展覧会の第2弾。

今回の青山店での展覧会は国際的に活躍する5組6名のアーティスト、Juno Calypso (ジュノ・カリプソ)、Beatrice Marchi (ベアトリーチェ・マルキ)、Haruna Sakaguchi (ハルカ・サカグチ)とGriselda San Martin (グリセルダ・サン・マルティン)、澤田知子、Bogosi Sekhukhuni (ボゴシ・セククニ) らの作品をクリエイティブ・エージェンシーの Random Studio (ランダムスタジオ) による光のインスタレーションの中で展示。

本プロジェクトのキュレーターは Melissa Harris (メリッサ・ハリス) 。代替可能かつ理想化されたアイデンティティを模索し、投影し、作り上げる概念についての探求がテーマだそう。

Melissa Harris は以下のように語る。
「分身や表向きの人格、化身は自分の望みであるかもしれない。おそらくそれは、自分の個人的、文化的な背景や他者意識に関連しているとも言え、アクティビズムのひとつ、あるいは、既成概念にとらわれずに、相手の立場に立って考えるという共感を得るための手段であるかもしれないのです。」

イギリス出身の Juno Calypso の写真シリーズ 『What To Do With a Million Years?』(2018) は、全体がピンク色で装飾され、70年代にラスベガスの地下に核攻撃の際の避難場所として建てられた邸宅がレンズに収められている。

イタリア出身の Beatrice Marchi は自身の分身のひとつである、彼女によって作られ解釈を加えられた多義的なキャラクター、ケイティに焦点を当てたオーディオ作品 『Never Be My Friend』(2014) を発表。伝統やジェンダーの固定観念を皮肉りながら実際の社会問題を提起。

大阪出身の Haruna Sakaguchi とスペイン出身の Griselda San Martin は、『Typecast』(2019) と題した風刺的なポートレートシリーズを通じて、米国のエンターテインメントや映画業界における多様性の欠如を訴えている。

神戸市出身の澤田知子の写真作品 『OMIAI♡』(2001) は衣装、かつら、化粧、体重を増やすなどによって、30 人の異なるキャラクターに変身。これらのポートレート写真は、家族が我が子の写真を交換し、その子にふさわしい相手を見つけようとする、日本のお見合いという習慣や初顔合わせの際の写真を再現したという。

南アフリカ出身の Bogosi Sekhukhuni は疎遠になっている父親との関係をシミュレートした2つのスクリーンのビデオインスタレーション 『Consciousness Engine 2: absentblackfatherbot』(2013) を発表。デジタルネットワーク時代における人間の意識に関する探求の一部であるこの作品は、3Dでアニメーション化された2人の話し手とする頭部だけのアバターが、18歳の時に彼がFacebookで交わした緊迫感あるチャットのやりとりをロボットの声で再現する。

写真や映像、音声作品など多様な表現を通して、社会問題の提起や多様性の欠如への訴えといった、6名のアーティストたちが送るメッセージを作品群からぜひ感じ取ってほしい。