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Spring summer 2022 haute couture COLLECTION

アートと音楽の融合で魅せた圧巻の演出。シャネル 2022年春夏 オートクチュール コレクション

©︎CHANEL

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アートと音楽の融合で魅せた圧巻の演出。シャネル 2022年春夏 オートクチュール コレクション

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CHANEL (シャネル) が Virginie Viard (ヴィルジニー・ヴィアール) による2022年春夏 オートクチュール コレクションを1月25日に発表した。ショー会場は、フランスを代表するコンテンポラリーアーティストの Xavier Veilhan (グザヴィエ・ヴェイヤン) と CHANEL が織りなす、一夜限りのスペクタルな世界が広がった。

今回の Xavier Veilhan とのコラボレーションは、長年にわたる Virginie Viard の強い願いから実現したそう。

「時代を超越し、今もなお我々の間に存在する類似性に惹かれるのです。1920年代から1930年代のアヴァンギャルドから着想を得た、ショーの舞台演出に加え、Xavier Veilhan は Charlotte Casiraghi (シャルロット・カシラギ) とともに制作したいという思いがありました。彼の芸術的な世界観には、多くの馬が登場し、また彼女は熟練した馬術家でもあるからです」 と Virginie Viard は語る。

ショーは Xavier Veilhan が作り出したオブジェのような巨大な楽器をミュージシャンの Sebastien Tellier (セバスチャン・テリエ) が演奏するなか、 ティザーのムービーでもお目見えした黒のツイードとシークインの CHANEL のジャケットを纏った、ブランドアンバサダーでもある Charlotte Casiraghi が馬にまたがって登場するところからスタート。ここまでの流れだけでも、まさしくファッションとアート、音楽の究極の融合と言えるだろう。

また万国博覧会の美学を念頭においたこの舞台演出の構成について Virginie Viard はこのように続けている。「私が自由を強く感じる場。ジオメトリックな形状を見ていると、コントラスト、軽快さ、そして多くの新鮮さを求めたくなります。漂うかのように浮遊する優美なドレスをはじめ、たくさんのフリル、フリンジ、マクラメ刺繍、鮮やかなレース、イリディッセント ツイード、カラフルなジュエルボタンがまさにそれを象徴しています」

そして、舞台演出に共鳴するかのようなショーのルックに注目してほしい。ピンクのツイードに白いストライプが描かれたジャケット、ビーズやシルバーのチェーンが刺繍された白い編み込みのストラップ、1920年代に誕生し1980年代に再解釈されたヒール付きのバイカラーのメリージェーン、繊細なジオメトリック柄の刺繍など、フェミニンな魅力も感じる。演出からルックのディテールまで、見れば見るほど彼の美学と職人たちの卓越した技術を感じられ、息を呑むほどの美しさだ。

ショーピースの制作は CHANEL のパートナーとして刺繍を手がけている全てのアトリエがこのコレクションに携わっており、1924年に創業した歴史ある伝統的なアトリエ、ルサージュによる黒、白そしてコーラルのビーズをマテリアルに、構成主義的 (金属やガラスなどの工業材料を使用したり、幾何学的形態の組み合わせによる抽象的な構成) なデザインのカメリアの刺繍が全面に施されたドレスは、今回のコレクションを象徴するピース。黒のミニ丈のジャケットと合わせられており、伝統的な技術を残しつつモダンにアップデートされている印象。
幾何学的なオブジェや巨大な楽器など、まさにミュージアムのような上質な空間でより一層際立つ美しい刺繍、洗練されたシルエットを映像でぜひ堪能してほしい。