ririka kawashima
spring/summer 2024 beauty

花咲く景色に魅せられて。川島鈴遥が出合った新しい顔 vol.3

ririka kawashima
spring/summer 2024 beauty

model: ririka kawashima
photography: michi nakano
styling: chiaki utsunomiya
hair & make up: yuko aika
text: saki shibata
edit: manaha hosoda & miu nakamura

普段眺めている景色が色づき始めた。新芽が芽吹きピンクの花が咲き始め、青に薄い白が滲んだ空が現われる。季節が変わると、なんだか自分自身も変わって一新したいという気持ちが湧いてくる。そこで奥深いフレッシュカラーが出揃った2024年春夏トレンドから、服とメイクの新しいバランスを探ってみよう。メイクアップアーティストの秋鹿裕子が惹かれた最旬メイクアイテムを起点に、新たなスタイルを作り出すシリーズ第三回目は「幻想的なピュア」。素肌を生かしながらボリュームのあるアイメイクと明るいリップで、ファンタジーな世界観に生きる物語のヒロインのような女性を作り出した。毎日のメイクにちょっとしたエッジやアレンジを加えて春夏の最新コスメを堪能して (最終回/全3回)。

ririka kawashima
spring/summer 2024 beauty

花咲く景色に魅せられて。川島鈴遥が出合った新しい顔 vol.3

 

HOW TO MAKE UP

 

外へ出て四季を肌で感じられる尊さを噛み締める。今年の春夏こそはと、鮮やかなカラーのリップを纏いたい気持ちが高まる。洋服の生地の質感から着想を得た PRADA BEAUTY の「モノクローム ウェイトレス リップカラー (スムース ナイロン)」は高発色でかつやわらかな唇を作り出し、ベージュカラーとレースで作られたドレスをよりロマンティックに形づける。リップと同じように存在感を放つ目元はアイシャドウを目の上下の範囲を狭めに入れ、付けまつげでさらにボリュームを加える。リップと強い瞳がフェミニンな雰囲気と混じり合い、彼女の世界へと連れ出してくれる。

力強いリップと目元を作り出すためのポイントは、素肌に何も塗らないこと。自身の眉を生かし、肌のそばかすや暗さをファンデーションやコンシーラーなどで消さずありのままの素肌を取り入れると、自然体なコントラストが浮かび上がり透明感のある顔に。思い切った足し引きを楽しむことで自然とその人自身の強さが滲み出ている。

ドレス ¥89,100/CFCL (シーエフシーエル)、逆につけたビニールヘッドスカーフ ¥19,800/FUMIKA_UCHIDA (フミカ ウチダ)、首に巻いたパールベルト¥83,600/LABRO (ラブロ)、シューズ ¥68,000/DEAR FRANCES (ディア フランシス)

「メイクする前のスキンケアはしっかりと行い、そこからのベース作りやアイシャドウなどの手順はその時のメイクに合わせて順番を変えます。今回はポイントにしたいリップとアイメイクを最初に行って、肌は何も塗らないようにしました。赤いリップを生かしたいメイク時にぜひトライしてみてほしいです (秋鹿)」

4色の色が自由な組み合わせによって多彩なバリエーションを生み出すアイシャドウ パレット。今回使用したのは光を吸収して目元に影を再現する「クレール-オブスキュール」。強く上品な目元へと導いてくれる。レ キャトル オンブル #308 クレール-オブスキュール ¥8,800/CHANEL (シャネル) | ©CHANEL

プラダの象徴的な Re-Nylon から着想を得て、やわらかさと上品な輝きを表現。唇に溶け込むようなテクスチャーでカラーが唇に密着し、長時間の色持ちと乾燥しにくさを実現した一本。PRADA らしい三角形に先端が象られており、塗りやすく輪郭も描きやすいのも魅力。モノクローム ウェイトレス リップカラー (スムース ナイロン) R126 スカルラット/PRADA BEAUTY (プラダ ビューティ)

上瞼に沿ってナチュラルなラインを引くことはもちろん、大胆にグラフィカルなラインも描くことができ、涙や湿気でよれないのがポイント。また世界中のどの瞳にも似合う色が見つかるよう、全14種類の豊富なバリエーションでご用意。自分のスタイルを思い切り表現してほしいという思いを込めた逸品。スティロ ユー ウォータープルーフ N 10 エベーヌ ¥4,290/CHANEL (シャネル) | ©CHANEL