Remo Ruffini
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「つながりに革命を」 モンクレール会長兼CEOレモ・ルッフィーニ

©︎Courtesy of Moncler

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世界中のデザイナーやクリエイターをコラボレーターに迎え、シーズンの概念を覆す独自のペースでコレクションを発表している MONCLER(モンクレール)の協業プロジェクト 「MONCLER GENIUS(モンクレール ジーニアス)」。先日9月25日にはデジタルイベント 「MONDOGENIUS(モンドジーニアス)」 を開催、HYKE(ハイク)などの初参加3ブランドを含む全11ブランドが世界5都市からショウを披露した。さまざまなプラットフォームを通して全世界が目撃、参加するというグローバル規模のイベントだ。MONCLER 会長兼CEOの Remo Ruffini(レモ・ルッフィーニ)氏に 「MONDOGENIUS」 実現の経緯と本プロジェクトにかける思いを聞いた。

「つながりに革命を」 モンクレール会長兼CEOレモ・ルッフィーニ

── 以前、「MONCLER GENIUS」 とはブランドの進化であり、新たなクリエイティブの方向性を探っていく中で自然に生まれたもの、とおっしゃっていました。ここ数年で世界は大きな変動を経験しましたが、その中で見つけた “新たなクリエイティブ” はありますか。そしてそれはどんなものでしょうか。

実際に人々やコミュニティとつながること以上にパワフルなことはないと気がつきました。それゆえに 「MONCLER GENIUS」 は、既存のつながり方に革命をもたらします。過去1年半にわたり、世界的にも我々 MONCLER としても期待値が変化したことに伴い、我々の姿勢も大きく変化しました。パンデミックが発生してからというもの、長い間旅行することも、人に会うこともできず 「経験」 を楽しむことができませんでした。今でもまだできていないことがあります。

だからこそ、今年は 「MONCLER GENIUS」 がみなさんのもとにやってきます。世界5都市をつなぎ、多様なプラットフォームを通じて、もれなくみなさんにリーチします。全員が招待客です。ただのショウではなく、MONCLER の世界観を実際に感じることができるようにデザインされています。

MONDOGENIUS 2021 ミラノ会場。全世界の視聴者(ビュー数)は2億9,900、リーチ数は23億に達した(速報値)

── それが今回のデジタルショウイベント 「MONDOGENIUS(モンド ジーニアス)」ですね。9月25日、イベントのオープニングは Alicia Keys(アリシア・キーズ)がホストを務めるミラノからの中継ではじまり、ショウは特設サイト以外にも、SNSや各国のオンラインマガジンなど、30以上のプラットフォームでストリーミング配信されました。

11名のデザイナーのクリエイティブビジョンを共有する 1 つのショウという旅へ、世界中のコミュニティを誘うという新しいチャレンジでした。「MONDOGENEUS」 は、既存のつながり方に革命をもたらし、実際に人々やコミュニティとつながること以上にパワフルなことはないことを証明します。情熱とアイデア、クリエイティブなコンセプトを通じて、観客に影響を与えることができる何かを発信し続けたいという思いから実現したプロジェクトです。

── 「MONCLER GENIUS」は、”1つのメゾン、異なるボイス” をコンセプトに掲げ、多様性を取り入れるために2018年より様々なバックグラウンドのデザイナーとコラボレーションしてきました。異なるカルチャーや美学を 「MONCLER」 というブランドにインストールすることは、ブランド自体に何をもたらしましたか?

「MONCLER GENIUS」 に参加するデザイナーたちが新しいカテゴリー、デザイン、テクニックや製品を我々に紹介してくれました。GENIUS プロジェクトは “learning (学び)” と “evolving(進化)” がすべてです。

 

── 今シーズンの「MONDOGENEUS」 では、ニューヨーク、ミラノ、上海、東京、ソウルの5都市からデジタルショウを配信しました。参加デザイナーに関しては、韓国のアイウエアブランド Gentle Monster(ジェントルモンスター)や、中国の Dingyun Zhang(ディンユー・チャン)が初参加し、デジタルならではの方法で世界中を巻き込んでいます。あなたが思うデジタルの魅力やデジタル表現に託す夢はありますか?

デジタルの魅力は、誰一人取り残されることなく、全員が参加できることです。私は、大勢の人がひとところに集まるとき、大きなエネルギーを感じます。「MONDOGENEUS」 を通じて、MONCLER のコミュニティに参加したい人全てが “搭乗券” を得ることができ、世界中を旅することが可能です。このプロジェクトを通じて私が実現したいのは、コミュニティに参加した全員が忘れられない情熱をつくり出すことです。

(左から)MONCLER + GENTLE MONSTER(韓国)、MONCLER + DINGYUN ZHANG(中国)

── 近年のアジアのファッションシーンの繁栄は、あなたの目にどのように映っていますか? 今後のアジアカルチャーに期待することはありますか?

今回の「MONDOGENEUS」 には、上海、東京、そしてソウルの3都市が参加しています。インスピレーションと革新にあふれた都市であり、ファッショントレンドをリードしています。私としても、MONCLER のコミュニティをこの3都市に持って行けること、そして彼ら独自の視点を介した 「MONCLER GENIUS」 を経験できることを楽しみに思います。3都市それぞれから初参加となるコラボレーターを迎えました。中国からは新生デザイナーの Dingyun Zhang を、韓国はクリエイティブな Gentle Monster を、日本はアウトドアをルーツに持つ HYKE です。3つの新しいコラボレーションは、各都市ならではの面白いコンセプトを紹介してくれます。

── 今シーズンの参加デザイナーとの関係性やコラボオファーをしたきっかけ、デジタルショウを作り上げるプロセスの中で、特にスペシャルなストーリーがあれば教えてください。

「MONCLER GENIUS」 はいつでも世界中からの声を歓迎しています。進化を続けており、その扉は常にオープンです。つまり、デザイナーの数に制限はありません。

日本人デザイナーについては特に、その一人である藤原ヒロシはれっきとしたストリートのマスターであり、ヤングカルチャーを牽引しています。今回新たに参加した HYKE は、ミニマルなアプローチでとても落ち着いて洗練されていて、新しいスタイルと姿勢を日本のみならず世界中に届けてくれます。日本はデザインとスタイルの両方で、奥行ある背景を有しています。個人的にも日本のカルチャーに魅力を感じます。日本人デザイナーと協業できることは誇りであり、MONCLER にとって素晴らしい機会です。

MONDOGENIUS WRAP-UP VIDEO