ファレル・ウィリアムスがプロデュース、90年代ヒップホップオタク少年の青春コメディ『ドープ!!』が公開

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Pharrell Williams (ファレル・ウィリアムス) がプロデュース、楽曲提供をしたことで話題の映画『ドープ!!』が公開された。

本作は監督、脚本を務めた Rick Famuyiwa (リック・ファムイーワ) が青春時代を過ごしたロサンゼルスのイングルウッドを舞台に、良からぬ企てに巻き込まれたスラム街出身のヒップホップオタクの2人の少年と一人の少女の物語。イングルウッドといえばギャング抗争は日常茶飯事、いわゆる犯罪多発地域であり、かの有名な 2pac の『California Love』のリリックでは “up to no good (悪いことを企んでいる)” とイングルウッドについて表現しているようにヒップホップカルチャーを語るには欠かせない地域。しかしこの作品の見どころは、このような地域を舞台によくあるドラッグ抗争、犯罪、など強面な黒人たちが争うような “いかにも” な作品ではなく、冴えないオタク高校生がまさに「DOPE (かっこいい、まぬけ、薬物の意)」な世界にはまっていき一連の騒動から、自分の人生にとって最も大切なことを見出していくという青春コメディとなっている。

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また、主人公であるマルコムのバンド「オレオ」の楽曲を Pharrell Williams が作成。90年代のミュージックシーン語るには欠かせない彼がこの映画に楽曲提供を行ったことに関して、「自分が育った環境に通じるものがある」とし、「作品中にはギャングがいればドラッグディーラーもいて、ロックスターや EDM の DJ も出てくる。様々な要素がある中で、色んな事に興味を持つ。更には自身を多元論者だと言い学校の成績も良い、さらにはスケートボードが好きだって？マルコムのような人物がどのような感情を抱くのかを音楽面でサポートしている」と述べている。

注目のサウンドトラックは、黄金期とも呼ばれる時代のラップなどをふんだんに収録。現代を生きる若者が自分たちが生まれる前のミュージックに熱狂しているその背景には、型にはまらない主人公とヒップホップは過去の産物ではないという監督自身の強い思いに精通している。

出演者には人気ラッパーの A$AP Rocky (エイサップ・ロッキー) 他、Sean Combs (ショーン・コムズ) も製作に携わっているなど、ヒップホップの要素たっぷりなこの作品。公開は7月30日 (土)から渋谷 HUMAX シネマにて、 8月13日 (土) よりシネマート心斎橋にて他全国順次公開。

＜あらすじ＞
“どん底”と言われるロサンゼルス郊外にあるイングルウッドで、母親であるリサの女手一つで育てられ、90年代ヒップホップと自身のバンドを愛し、名門ハーバード大への進学を夢見ているマルコム。しかし友人であるディギーとジブらと共に、 恋心を抱くナキアを追いかけて、地元で有名なドラッグディーラーであるドムの誕生日パーティーに参加したことから、彼らを取り巻く状況は一変してしまう。パーティーの裏で行われていた取引に警察が現れ、その場がパニックとなる中、ドムはドラッグをマルコムのリュックに隠してしまう。留置所に入っているドムから、「モリー」と呼ばれるドラッグを、ハーバード大 OB でありながら黒幕でもあるオーティン・ジャコビーに届けるよう指示を受ける。ジャコビーと接触したマルコムだったが、「モリー」を現金に換えるよう命令されてしまう。窮地に陥ったマルコムたちは、天才ハッカーのウィルに助けを求め、足跡を捕まれにくいビットコインを利用し、闇サ イトで「モリー」を販売し始める。約束の期限が迫る中、大学への出願期限、銃を持ったギャング、 抜き打ち検査の警察犬、ジャコビーの娘でドラッグ中毒のリリーや兄のジャイールなどトラブルは続く…。 マルコムは一連の騒動を通して、名門大では教えてもれえない大切な何かを学んでいく。

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