奥山由之による写真展「THE NEW STORY」が恵比寿 POST (ポスト) にて開催

HIROMIX (ヒロミックス) や野口里佳、蜷川実花などを輩出してきた日本の若手実力派写真家の登竜門、写真新世紀の第34回優秀賞を受賞し、2016年には初の大型写真展「BACON ICE CREAM」をパルコミュージアムにて開催し大きな話題を呼んだ近年の日本写真界を率引する若手写真家、奥山由之。2015年末に奥山の特色でもある光の捉え方をテーマに刊行された写真集「THE NEW STORY」を展覧会という形に再構築した写真展が恵比寿 POST (ポスト) にて2016年3月29日(火)より開催。アートディレクター兼スタイリストであり雑誌 Union (ユニオン) の編集長でもある Hiroyuki Kubo が編集を務めている。

本展では、少部数で発行され瞬く間に完売となった「THE NEW STORY」を20部限定のスペシャルエディションを刊行し、会場にて展示される16点の作品とともに販売される。日本が誇る気鋭の現代写真家、ホンマタカシは同書に以下のように寄稿している。

「―柔らかいといえば光。晴天でも薄い半透明の照明用の紙でデフューズされたような光。日本独特な光の構造がそこにはある。太陽からの直接光ではなく、常に反射し拡散された光。それは複雑に都市の中に、その建築の中に色々な角度で反射する。僕ら人間=動物は環境に左右されて生きている。もちろん精神、それにともなう文化も、最初に言及した地図上の位置の問題やその独特な光に左右されている、もっというと規定されている、好むと好まざると。

この本にはそんな日本に、特に東京に独特な光の構造の数々が写っている。東京じゃない写真も何点かあるにしても、僕はそれらの光を見て、あー東京の写真だなーと思う。」

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