再生と若返りに焦点を当てる、ディオール2023年-2024年ウインターメンズコレクションを発表

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winter 2023-2024 Men's collection

変化、躍動、気楽さ、流動性をテーマとした最新コレクションが Dior (ディオール) より発表された。クリエイティブディレクターである Kim Jones (キム・ジョーンズ) は、ロンドン・パリの大河や、かつて弱冠21歳でディオールの指揮を執った Yves Saint-Laurent (イヴ・サン＝ローラン) のダイナミズムに着目し、再生と若返りのキーワードから現代のファッションを見つめた。

パリ・コンコルド広場のショー会場には巨大なスクリーンが設置され、俳優の Robert Pattinson (ロバート・パティンソン) と『Game of Thrones (ゲーム・オブ・スローンズ)』出演の Gwendoline Christie (グウェンドリン・クリスティー) が詩を朗読する様子が映し出された。朗読されたのは、本コレクションのインスピレーション源の一つである T・S Eliot (ティー・エスエリオット) の『荒地』。同作は、古典文学からの引用を随所に散りばめながら、第一次世界大戦後の西洋における混乱を描き出したもので、死と復活の主題が織り込まれている。

©DIOR

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コレクションは、全体を通して Dior のアーカイブを再解釈したディテールが随所に見受けられた。象徴的な「Lily of the Valley (すずらんの花)」が施されたジャケットは、1959年に発表された「アカシア」のジャケットから再考案されたもので、2000個以上の花がすべて手作業、手刺繍であしらわれた。

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また、Yves Saint-Laurent のデザインした「パリ」アンサンブルで用いられたセーラートップは、キャバリーツイルでゆったりと仕立てられ、縦長のフィッシャーマンズスモックにもなるよう再構築された。

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全体を通して緻密で複雑なコレクションながら、川の流れを思い起こさせる浮遊するテープや、丸みを帯びた柔らかいシルエットが目立つなど、決して凝り過ぎているとは感じさせない、エフォートレスさが息づく。

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またショーには、BTS (ビーティーエス) の JIMIN (ジミン) や J-HOPE (ジェーホープ)、モデルの Naomi Campbell (ナオミ・キャンベル) 、日本からは OUR’s (アワーズ) のモーガン蔵人、ローズ、深水光太や、インフルエンサーの kemio (ケミオ) ら豪華な顔ぶれが揃った。