Cartier
with its master glyptician demonstrating the art of glyptics in Roppongi

カルティエの“石”が集結、職人技が体験できるイベントが六本木で開催中

Cartier with its master glyptician demonstrating the art of glyptics in Roppongi
Cartier with its master glyptician demonstrating the art of glyptics in Roppongi
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カルティエの“石”が集結、職人技が体験できるイベントが六本木で開催中

Cartier
with its master glyptician demonstrating the art of glyptics in Roppongi

Cartier(カルティエ)のクラフツマンシップを体験できるパブリックイベント「LES MOMENTS CARTIER – ART DE FAIRE」カルティエが魅せる職人技が、六本木 21_21 DESIGN SIGHTで開催中。10月14日まで。

「お気に入りの石? よく聞かれますが、私の答えはいつも同じ。まだ何も加工していない、これからデザインする石が、全部大好きです」と話す宝石彫刻師のPhilippe Nicolas氏

本イベントは、国立新美術館にて同日スタートした大型展覧会「カルティエ、時の結晶」の関連イベントであり、会期中はCartier専属のグリプティシアン(宝石彫刻師)である Philippe Nicolas(フィリップ・ニコラ)氏が在廊。彼はフランス文化省から「メートルダール」(フランス伝統工芸の最高技能者)の認定を受けており、日本でいう人間国宝のような存在だ。Cartierでは作品制作に携わりながら、伝統を後世に継承すべく後進の指導にあたっている。

「Cartierにとって、“石”こそがすべてのインスピレーション」と話すNicolas。プレシャスストーンのみならず、Cartier ではさらに珪化木(ケイカボク・化石化した木)や恐竜の骨(が化石化したもの)など、通常ハイジュエリーでは使われることのない “石”も使い、一点モノのハイジュエリーを生み出している。

「海に落ちた木が、漂流する過程でいつしかシリカに包まれて、どこかの島に漂着した後、化石化していく。珪化木と呼ばれる石の模様に、私はパンテール(豹)の姿を見出します。ジュエリーに加工するのは大変難しい素材ですが、完璧ではないものをいかにして美しい作品に変えることができるか。これは木に再び命を吹き込む作業でもあります」。

会期中はさらに、マルケトリ(花びらや藁を重ねて作る寄木細工)の職人も在廊。実際にストローマルケトリーが体験できるワークショップが開催されるので、興味のある人はぜひチェックを(会場にて先着予約制)。

普段は目に触れることのない世界各国の個人所蔵作品を数多く集めた展覧会「カルティエ、時の結晶」(国立新美術館)と、職人により命を吹き込まれる前の希少な“石”の数々に触れることのできる「LES MOMENTS CARTIER – ART DE FAIRE」(21_21 DESIGN SIGHT)。Cartier のクリエイションの真髄を感じることのできる2つのパブリックイベント、それぞれ会場も近いので、この貴重な機会をお見逃しなく。