クリストファー・ノーランが初めて実話に挑んだ最新作『ダンケルク』が遂に公開

『ダークナイト』(2008)『インセプション』(2010)『インターステラー』(2014) と、新作ごとに圧倒的な映像表現と斬新な世界観で、観る者を驚愕させてきた天才監督 Christopher Nolan (クリストファー・ノーラン)。彼が、初めて実話に挑んだ映画『ダンケルク』が 9月9日(土) より全国で公開される。

本作は、第2次世界大戦が勃発して間もない 1940年5月24日から6月4日の間に起こったイギリス軍によるダンケルクからの撤退 “ダイナモ作戦” を描いている。この国家的伝説を映像化を長年希望してきた Christopher Nolan だが、実現までに長い年月がかかったことについて、自分にその準備が整っているとは思えなかったと述懐している。Christopher Nolan は、ダイナモ作戦がいかにして成功したかという事実よりも、作戦を実行する際の緊張そのものを軍人や民間人、救出する側、される側、生き残る側、死んでいく側といったさまざまな立場から複合的に描いている。本作でも映画の中の時間を縦横無尽に扱う彼ならではの見せ方は健在。大きく陸・海・空の立場での攻防が展開されていく中で、それぞれの時間軸が微妙にずれており、「出来る限り露わになる方法でこの物語を伝え、観客をダンケルクの砂浜へ連れて行きたかった。」と語る Christopher Nolan の構成力にまたも圧倒されることだろう。

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主演は今作が映画デビュー作となる新人の Fionn Whitehead (フィオン・ホワイトヘッド)。本作が長編映画初出演となる Harry Styles (ハリー・スタイルズ) の演技も公開前から話題となっている。その他、ノーラン作品常連の Tom Hardy (トム・ハーディ) や Cillian Murphy (キリアン・マーフィ)、『ブリッジ・オブ・スパイ』(2016) でアカデミー助演男優賞を受賞した Mark Rylance (マーク・ライランス) ら実力派俳優たちが脇を固める。

＜あらすじ＞
ポーランドを侵攻し、そこから北フランスまで勢力を広げたドイツ軍は、戦車や航空機といった新兵器を用いた電撃的な戦いで英仏連合軍をフランス北部のダンケルクへと追い詰めていく。この事態に危機感を抱いたイギリス首相のチャーチルは、ダンケルクに取り残された兵士40万人の救出を命じ、1940年5月26日、軍艦はもとより、民間の船舶も総動員したダイナモ作戦が発動。戦局は奇跡的な展開を迎えることとなる。

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