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【Craft Hotel Collective】 シドニーの魅力を体感できるおすすめホテル

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【Craft Hotel Collective】 シドニーの魅力を体感できるおすすめホテル

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photography & text: taku izawa
edit: mikiko ichitani

クリエイティブプロダクションの & Supply 代表、壁画チーム RELISH 主宰、池尻のストリートバー LOBBY オーナーなど、さまざまな顔を持つ井澤卓。今後はホテル業への進出も計画しており、時間を見つけては世界各地の気になるホテルを泊まり歩き続けている。その土地ならではのローカルな魅力、そしてつくり手の思想が体感できるスペースであるかどうかが、彼のホテル選びの基準だ。料理や内装はもちろん、クラフツマンシップあふれるプロダクトや空気感もポイントにセレクトした最旬ホテルガイド「Craft Hotel Collective」、初回はシドニーから厳選の3アドレスをお届け。

オーストラリア一の経済都市でありながら、豊かなビーチカルチャーを合わせ持つ街シドニー。世界中から人々が移住し多様性に溢れるこの街では、固定概念に囚われない形でカルチャーもめざましく発展している。

1. シドニーのカルチャーシーンを体感 | Paramount House Hotel

2018年4月にオープンし、早くもシドニーではカルチャーシーンの中心地となっているホテル。洗練されたショップやカフェ、レストランが並ぶサリーヒルズにあるこのホテルは、元々パラマウント ピクチャーズ スタジオのオフィスだった建物を改装したもの。1Fにはオーストラリアの人気コーヒーショップのオーナー達がコラボレートして始めたカフェ「Paramount Coffee Project (パラマウント コーヒー プロジェクト)」があり、日常使いする地元客で賑わっている。元のビルの剥き出しになったコンクリートやレンガの素材を活かしつつ、メタルの装飾や無垢材のフロアなど様々な素材を織り交ぜ、インダストリアルながらも洗練された空間に。客室内や共用部にセンスよく散りばめられたアートワークは、近隣のアートギャラリー「China Heights (チャイナ ハイツ)」によるセレクト。客室のアメニティ類は全て Aesop (イソップ) を使用し、オーストラリアメイドに拘っている。1Fに隣接したホテルのルームサービスも担当するワインバー「Poly (ポリー)」はシドニーのフードシーンを牽引する名店の一つ。滞在を通してシドニーの上質なアートやモノづくりに触れ、インスピレーションを得ることができる。

ホテル名: Paramount House Hotel (パラマウント ハウス ホテル)
住所: 80 Commonwealth StSurry Hills NSW 2010 オーストラリア
HP: paramounthousehotel.com

2. 歴史的建造物の現代的リノベーション | The Old Clare Hotel

シンガポールを拠点に置くホテリエ、Loh Lik Peng (ロー・リク・ペン) 氏がシドニーに初めて開いたホテル。歴史的建造物として認定されている旧「Art Deco Clare Hotel (アールデコ・クレア・ホテル)」と、ビール会社の工場をリノベーションしたこのホテルは、高い期待を上回る完成度。元々の建造物が持つ磨かれてきた歴史を残しながら、モダンな要素が絶妙にミックスされ、細部まで考え尽くされたもの作りを体感できる。伝統や重厚感を感じさせる丁寧な手仕事で作られたクラフトな空間に、ポップなアートクッションやブランケットを合わせてカジュアルさを演出。建物内にはシドニーの人気レストラン「AUTOMATA (オートマタ)」や、オールデイダイニング「A1 CANTEEN (A1 キャンティーン)」を備え、フードエクスペリエンスも充実。ヒップなレストランやバーが増えて急速に発展するシドニー必見のエリア、チッペンデールの街歩きの拠点に最適なホテル。

ホテル名: Old Clare Hotel (オールド クレア ホテル)
住所: 1 Kensington St, Chippendale NSW 2008 オーストラリア
HP: www.theoldclarehotel.com.au

3. 100年の歴史と手仕事の温かみを感じる | Hotel Palisade

 

ハーバーブリッジの麓、ウォルシュ・ベイの高台にある、築100年以上の建物をリノベーションされて作られたホテル。1Fにはパブ、最上階にはシドニーの景色を360度見渡せるカクテルラウンジ「HENLY DEANE (ヘンリー・ディーン)」があり、地元の人からも人気の遊び場になっている。2F-3Fにある客室の内装はビンテージの家具を取り入れながらも、グレーや淡いブルーの色使いで明るく柔らかい雰囲気に。映画のセットのようにドリーミーな空間で宿泊できる。客室は美しい海とシドニーの景色が見渡せるバルコニー付き。ホテルのレセプションは1Fのパブと兼用で、ノリの良いフレンドリーなスタッフが出迎えてくれるのが好印象。年季の入った建物で、ハイテクなシステムは何一つ無く、客室にはエアコンも無い。そんな不便さが自然で逆に心地良く、肩肘張らないステイが楽しめるだろう。内装の中でも注目したいのは、施設内の随所にあるハンドペイントの案内サイン。歩んできた歴史と、手仕事の温かみが合わさり、再現できない体験が味わえる宿だ。

ホテル名: Hotel Palisade (ホテル パリセイド)
住所: 35 Bettington St, Millers Point NSW 2000 オーストラリア
HP: hotelpalisade.com.au